
こんにちは。アキバガレージブログ担当のSです。
今回は、護身グッズの代表格「スタンガン」のルーツを巡る内容です。
スタンガンが護身グッズとしていつ頃から普及していったのか…ふと気になったので調べてみました。
それではどうぞー
始まりは「拷問や処刑としての道具」

人体に使用するきっかけは、やはり身を守る護身グッズとしてではなく、拷問や刑罰の為に使用されたのが最初の様です。
その起源は第二次世界大戦時代のナチスドイツにまでさかのぼり、秘密警察の拷問用として使用されたのが一番古い記録でした。
ただ電気を流すのではなく(やりすぎると死亡してしまう為)、電気の量を調節して拷問し自白へ導く。
どれくらいまでが耐えられる量なのか、どこまでの量で死亡してしまうか…すでにこの頃から知識の蓄積が始まっていました。
感電用装置の発明はなんとアルゼンチン

人体に電流を流す装置として最も初期の装置は、アルゼンチンで使用が始まったそうです。
もっとも、最初に発明された装置は対象が人ではなく牛。
台車をけん引する牛に電気でショックを与えてコントロールする為の「牛追い棒」だったのです。
そこから人間への拷問目的に発明・使用されていったのが1930年代から1940年代にかけて。
最初に人間に適用されたのが1940年代、1948年にはアルゼンチン警察に置いて明確に使用された記録が残っており、この頃を期に普及がはじまったとされます。しかし、その後は効果が不明瞭な事もあり、広く普及する事は無かったそうです。
医療用としての発展

その後、感電に関しては攻撃的目的ではなく医学、医療用としてさらに技術が向上していきました。
その中でも感電ショックによって精神分裂症の患者を治療する事を目的として「ECT」と呼ばれる装置が開発されました。
医療用に生まれた「ECT」が、1960年代から1970年にかけて麻酔なしで囚人に使用したのが電気による死刑の始まりのようです。
しかし、「ETC」が警察に普及するには高価すぎる事と、一般的な「ETC」では人体を死に至らしめるほどの十分な出力が無い為、やはり「ETC」自体は完全に医療用としての装置にとどまりました。